高松塚古墳壁画のち詩集一冊

修理中の高松塚古墳壁画が一週間だけ公開されるというので、小雨降るなか飛鳥まで行きました。電車25分。徒歩10分。事前の申込みが必要なので、だめならそのまま周辺を散策して帰ればいいか、というぐらいのつもりだったのですが。うまいぐあいに空きがあって見学者の中に入ることができました。1時間ほど待ち時間があったので、飛鳥歴史公園の庭園などを散策した後、係の方に公園の一角にある作業館に案内されて(20人ほどのグループです)初めて古墳壁画の実物を見ました。ガラス越しながら、飛鳥美人などは手前の方に配置されていて、それに入館時にオペラグラスを貸してくれたこともあって、かなり鮮明に見ることができました。これまでに高松塚古墳には何度も行っているし、壁画館でレプリカを見たこともありますが、やはり本物のオーラは違います。巨大な(500キロから1000キロほど)凝灰岩が全部で16個。一つ一つに壁画が描かれています。1300年前のものですから、大変な年代物ですね(ヴィンテージどころではない)。10分ほどの制限の中ですが、しっかり拝見することができました。

まだ時間も早いので、いつものコースで高松塚古墳周辺を散策。小雨が時折おちてきますが、霧が出てかえってすてきな風景。このあたりは最も飛鳥らしい地域で、好きな場所の一つです。地元産のいちご「飛鳥ルビー」などを買って、駅前の喫茶店でコーヒーを飲んで、6時過ぎに帰宅しました。

夜は詩集を一冊読みました。以下はツイッタより。

谷川俊太郎31『はだか』(筑摩書房1988)全23篇、総ひらがな表記の子供目線の作品集。佐野洋子の挿絵が単純にかわいいだけでなく一種の不気味さ不条理さを滲ませているように、全作品が複雑で不思議な子供心を微妙に描き出している。「さようなら」「がっこう」「おかあさん」等はかなり怖い。

(引用ここまで)

この年、谷川さんは詩集を3冊出しています。『いちねんせい』『はだか』そして『メランコリーの川下り』。いよいよ絶好調、というところですが、生活の上ではあれこれ苦労も多かったようです。その影は3冊目の詩集にあらわれています。

深夜ワインはイタリアのキアンティの赤。音楽はロン・カーターのベース中心のトリオ。今日(日曜)は大学のイベントで、あべのハルカスに行きます。仕事です。そんな初夏の羽曳野市民。