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道徳教育の不思議

パン屋さんを和菓子屋さんにかえて、

それで道徳心が高まるのだろうか?

安倍首相肝いりの道徳教科書の検定が行われた。

そのなかで、ニュースとして取り上げられたので、

ご存じの方も多いと思うけれど

パン屋さんが和菓子屋さんに修正されたという話題。

道徳教育の22徳目の17番目に「我が国や郷土の伝統と文化を大切にし、

先人の努力を 知り、国や郷土を愛する心をもつこと。」という項目がある。

ある出版社が、まちを散歩する風景に、

地元商店街でパン屋さんを描いたら、

ここに注文がついたわけではないのだが、

「郷土の伝統」と「国や郷土を愛する心」について、

表現されているかどうか指摘があったという。

そこで出版社が、パン屋を和菓子屋にしたら

検定に合格したのだそうだ。

パン屋が郷土の伝統、国や郷土を愛する心を持つことに

繋がらないとは思えない。

それよりも、まちなかで和菓子屋を見つけるのも難しい時代に、

まるでバーチャルな世界を描くことで、

ちょっと飛躍過ぎるかもしれないけれど、

福島原発によって愛する郷土からの避難を余儀なくされた

家族やこどもたちへのいじめを防ぐことができるのだろうか。

こうした表現にまで、配慮を求める文科省

それに忖度して修正を加える出版社。

道徳教育教科書検定について、

なんともいえない落ち着かない気持になった。